世界の埋葬から(1)鳥葬(昨日の続き)

皆様おはようございます。

 

岐阜店 営業担当の平です。

 

ひら

 

今日は、昨日に引き続き「鳥葬」について、

お話させていただきます。

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昨日の私の話だと、「鳥葬」が怖いかんじに

思われるといけないので、少しだけ補足させ

てください。

 

そもそもチベット高地で鳥葬が一般的になった

理由の一つに、火葬や土葬は環境に対する負荷

が大きすぎることがあります。

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大きな木がほとんど生えないチベット高地で火

葬を行うには、薪の確保が非常に困難です。

(森林の豊富な四川省のチベットの方は、火葬

が一般的です。)

 

土葬も寒冷なチベットにおいては微生物による

分解が完全に行われず、かつ土が固くて穴掘り

も困難です。

 

そのため、「鳥葬」が選ばれたのです。

 

また、「鳥葬」には多くの生命を奪ってそれを

食べることによって生きてきた人間が、せめて

死後の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために

布施しようという思想もあります。

 

皆様いかがでしょうか。

「鳥葬」という文化も少しはご理解いただけま

したでしょうか。

 

このように我々は、自らの文化以外には、どう

しても抵抗があります。でも、その文化の由来や

本質を理解していくことで、自らの文化以外にも

視野が広がり、ゆくゆくはその延長で戦争などの

争いがなくなればよいと思っています。

 

ただし、昨日も述べましたが、日本で「鳥葬」を

行った場合は、刑法190条の死体損壊罪に抵触

する恐れがあるので、ご注意ください。

 

 

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